【HSPは仕事がつらい?】普通の働き方に疲れた私が見つけた“無理しない働き方”

HSPの私が転職してラクになった話 HSP×働き方

仕事に行くたびに緊張してしまう。人間関係に気を遣いすぎて、家に帰る頃にはぐったり。

「周りは普通に働いているのに、どうして自分だけしんどいんだろう…」

そんなふうに悩んだ経験はありませんか?

私も同じでした。

大学時代の就活、ベンチャー企業での働きすぎ、結婚・出産後の職場での人間関係──

どの環境でも“がんばりすぎて、疲れてしまう”自分がいました。

後になってHSP(繊細な気質)を知ったとき、これまでの働き方のしんどさにすべてつながったんです。

この記事では、HSPが仕事でつらくなりやすい理由と、私が実際に「自分に合う働き方」を見つけられた流れを丁寧にまとめました。

同じように、職場で無理をしてしまうHSPさんの心が、少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

HSPが仕事でつらくなりやすい3つの理由

HSPの人が「仕事がしんどい」と感じやすいのには、いくつか共通する傾向があります。

まずは、なぜ私たちが職場で消耗しやすいのか、その背景を整理しておきましょう。

人間関係に敏感で、精神的な疲れが溜まりやすい

HSPは相手の表情・声のトーン・些細な変化に敏感で、その分だけ気を遣いすぎてしまうことがあります。

職場では「うまくやらなきゃ」「嫌われたくない」と無意識に頑張りすぎてしまい、普通の人より精神的な疲労が蓄積しやすい傾向があります。

環境の刺激を受けやすく、職場で消耗しやすい

ざわついたオフィスの音、突然の呼び出し、急な仕事の変更など、刺激が多い職場ほどHSPは疲れやすくなります。

特に集中していても割り込みがあると一気にエネルギーを奪われ、「仕事内容」より「環境」のほうが負担になるケースも珍しくありません。

「期待に応えなきゃ」と無理をしがち

HSPは責任感が強く、人の期待に敏感です。

「頼まれたら断れない」「迷惑をかけたくない」と感じ、限界を超えて頑張ってしまう人も多いです。

その結果、気づかないうちに心身に負担がかかり、仕事がつらく感じるループに陥りやすくなります。

私が「普通の働き方」に違和感を抱くようになった理由【体験談】

働くこと自体が嫌だったわけではありません。

ただ、多くの人が当たり前にこなしている“普通の働き方”──大人数の中で働くこと、人間関係を保ちながら動くこと、突然の変化に対応すること──が、いつのまにか自分にはとても負担になっていました。

ここでは、私がそう感じるようになった背景を振り返ります。

大手企業の就活に踏み出せなかった大学時代

大学時代、周りの友人は大手企業の説明会や選考に積極的に参加していました。

でも私は、集団面接やグループワークなど“人前で評価される場”に強い苦手意識があり、大手企業に応募する勇気が出ませんでした。

早めに小さな会社から内定をもらったものの、都会で働くことを想像すると不安が大きくなり辞退。

地元ならやっていけると思って戻ったものの、面接への苦手意識は変わらず、就職活動は思うように進みませんでした。

ベンチャー塾での8年間で感じた「無理をし続ける働き方」

学生時代の家庭教師の経験をきっかけに、地元の小さな塾でアルバイトを始め、1か月後には社員に。

創立2年目のベンチャー塾は仕組みも整っておらず、休みは週1日。保護者対応、生徒の管理、クレーム対応と“気を遣う場面”が常にあり、心も体もゆっくり休まる時間がありませんでした。

それでも「迷惑をかけたくない」「期待に応えなきゃ」と無理を続けた結果、精神的にも体力的にも限界に近づいていきました。

結婚・出産を経て見えてきた「集団で働くこと」の難しさ

うつ状態と診断されても辞められず、引き止められると応じてしまう日々。

ようやく退職できたのは「結婚」という理由があったからでした。

その後に始めた事務のパートでも、職場のベテランさんに気を遣い続けてしまう自分がいて、「働く場所の人間関係」に疲れやすいことを再認識。

辞めたいと言えず我慢を重ねた結果、普通の会社で働き続けること自体に違和感や負担を感じるようになっていました。

在宅ワークに変えて気づいた「心がラクになる働き方」

会社で働くことに違和感を抱くようになっていた私にとって、在宅ワークとの出会いは、働き方の価値観が大きく変わるきっかけになりました。

「働くのがつらい」のではなく、“自分に合っていない働き方”を無理に続けていたことに気づけたのです。

ここでは、在宅ワークに切り替えてから感じた変化をお伝えします。

人間関係のストレスが一気に減った

在宅ワークに変えてまず驚いたのが、人間関係による消耗がほとんどなくなったことです。

職場特有の気まずさや、誰かの機嫌を読む必要がなく、余計な緊張感が消えていきました。

必要なやり取りだけに集中できる環境は、HSPの私にとって想像以上に心地よいものでした。

自分のペースで働ける“余白”が生まれた

出社時間に縛られず、周りのペースに合わせる必要もないため、自分のリズムで作業できるようになりました。

朝起きた瞬間から「今日のあの人の機嫌はいいかな」「出社したらあれして、これして…」など余計なことを考えずにすみ、心にゆとりが生まれることで、仕事そのものへの向き合い方も変わっていきました。

「自分のペースで働ける」ことは、HSPにとって大きな安心材料だと実感しています。

ひとりで黙々とできる仕事は相性が良かった

WEBライターの仕事は、基本的にひとりで黙々と進める作業が中心です。

その環境が私にはとても合っていました。集中しやすく、周りを気にせず、自分の力をそのまま仕事に注げる感覚は、これまでに味わったことのない働きやすさでした。

「働くのがつらい」のではなく、「合わない環境で頑張りすぎていた」だけだったんだと、ここで初めて気づくことができたのです。

HSPが働き方を選ぶときに大切な3つのポイント

「どこで働くか」「どんな働き方を選ぶか」は、HSPにとって仕事の続けやすさを大きく左右します。

頑張りすぎてしまう私たちだからこそ、“自分に合う環境”を基準に選ぶことが大切です。

ここでは、私自身の経験から、特に意識してほしいポイントを3つまとめました。

自分の特性を理解し、無理のない環境を選ぶ

HSPは、刺激の多い環境や、常に人の反応を気にしなければいけない職場が苦手です。

まずは「自分が何に疲れやすいのか」「どんな環境なら落ち着けるのか」を整理し、その特性に合う働き方を選ぶことが大切です。自分の特性を把握すると、仕事選びがぐっとラクになります。

「続けられるかどうか」を基準にする

収入や条件だけで選ぶと、続けること自体がしんどくなることがあります。

HSPにとって大切なのは、無理なく働き続けられるかどうか。

人間関係の負担、通勤のストレス、急な変化の多さなど、“続けられない原因”になりそうな要素がないかをあらかじめチェックしておくのがおすすめです。

人との距離感が心地よい仕事を選ぶ

HSPは他人の感情に影響されやすいため、距離感の近い職場では疲れやすい傾向があります。

必要以上に気を遣わずに済む仕事や、ひとりの時間を確保できる働き方は、心の安定にもつながります。オンライン中心の仕事や、ひとりでできる作業は、相性の良い選択肢です。

今の私の働き方(WEBライター+清掃アルバイト)が合っている理由

そして現在。私は在宅のWEBライターだけでなく、アパートの清掃のアルバイトもプラスしてダブルワークをしています。

今の働き方は、“気質に合う働きやすさ”と“最低限の収入の安定”の両方を大切にできていると感じています。

どちらか片方だけでは不安が残ってしまうタイプなので、この組み合わせが今の私にとって一番心がラクでいられる働き方でした。

ここでは、なぜこの2つの働き方がHSPの私に合っていたのかを整理します。

人との距離感がちょうど良く、気を張りすぎない

WEBライターはオンライン中心で、必要なコミュニケーション以外は基本ひとり。アパート清掃のアルバイトも一人で担当の物件を清掃します。

どちらも黙々と作業に集中できるため、「誰かの表情を読み続ける」といったストレスがありません。

常に気を張り続けていた会社員時代とは違い、心が静かでいられる時間が増えました。

HSPの特性(集中力・丁寧さ)がそのまま活かせる

文章を書く仕事や清掃の仕事は、黙々と取り組むことや細かな気づきが得意なHSPにとって相性の良い働き方です。

「丁寧さ」や「誠実さ」がそのまま評価につながるため、無理に自分を変えなくても居場所を作りやすいことも魅力でした。

自分のリズムで働けることで心が安定した

会社で働いていた頃は、体調不良や子どもの行事などで休むとき、「電話で休むことを伝える」という行為自体が大きなストレスでした。

相手の反応を気にしてしまったり、申し訳なさが先に立ったりして、休む決断よりも“休む連絡”のほうが精神的に負担だったのです。

今は、在宅でできるライター業と、スケジュールが読みやすい清掃アルバイトを組み合わせているため、自分の体調や家庭の状況に合わせて働き方を調整できます。

無理に誰かのペースに合わせる必要がなく、「今日はここまで」「この日は休む」といった判断を自分でできることが、心の安定につながっています。

HSPの私にとって、自分のリズムを大切にできる働き方は何よりの安心材料です。

安定収入があることで、不安に振り回されずに済む

ライター業だけに収入を頼ると、案件の増減で気持ちが揺らぎ、「今月は大丈夫かな」と不安になることがあります。

私はその収入の不安定さがストレスの種になってしまうタイプでした。

だからこそ、清掃アルバイトのように毎月決まって入る収入があることが精神的な支えになっています。

安定した収入源があることで、ライターの仕事にも落ち着いて向き合え、「無理のない働き方」を続けやすくなりました。

まとめ|「がんばる」より「自分に合う」を選んでいい

ここまで書いてきたように、HSPにとって働くうえで大切なのは“どれだけがんばれるか”ではなく、“どんな環境なら無理なく続けられるか”です。

自分に合わない働き方を続けると、いつの間にか心がすり減ってしまいますが、働き方そのものを見直すことで、心の負担が大きく変わります。

私はこれまで、「人間関係に気を遣いすぎて疲れる」「急な変化に対応し続けるのが苦しい」「休む連絡すらストレス」といった悩みを抱えて働いてきました。

でも、在宅でできるライター業と、安定収入のある清掃アルバイトを組み合わせた今の働き方に変えてから、ようやく自分のペースを大切にできるようになりました。

働き方に正解はありません。

大切なのは、「自分が無理なく働ける環境」を選ぶことだと思います。

がんばり続けることよりも、自分にやさしい働き方を選んでいい。

心がラクになれる生き方を選んでいい。

同じように悩むHSPさんの心が、ほんの少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました